新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関するニュースの中から、生活に役立つものを紹介します。
自覚しにくい「産後うつ」、不安や疲れ感じたら早めに相談を
- 10月に行われた調査で、「産後うつ」の可能性がある人が24%
- そのうち3分の2が、自分自身がうつ状態にあると認識できず
- 人との交流の減少や、経済的な不安が影響か
母親の「産後うつ」 コロナ影響で倍増のおそれ 研究者調査
(NHK/2020年10月14日)
WEB特集 「産後うつ」倍増か ~1人で苦しまないで
(NHK/2020年10月16日)
とどけるプロジェクトでは心のケア方法や、経済的な問題に対するサポート情報、各種相談窓口などを紹介しています。子育てに限らず、不安や疲れを感じたら、ぜひ参考にしてください。
また、周りに気になる方がいたら、とどプロの記事をご紹介いただけると、うれしいです。
飲食店での集団感染、国立感染研が事例検証
- 共通点は発症者と感染者の距離(手を伸ばせば届く程度)
- 斜め向かいに離れて座ることで、感染を防ぐ可能性も
- 距離の確保、飲食時以外のマスク、箸などを共有しないことが重要
飲食店で食事、どんな場合に新型コロナ感染?国立感染研が具体事例公表
(毎日新聞/2020年10月14日)
新型コロナ:飲食店カウンター席もご用心、感染研クラスター分析
(日本経済新聞/2020年10月18日)
一般的な会食における集団感染事例について
(国立感染症研究所/2020年10月16日)
第10回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード・資料2
(厚生労働省/2020年10月13日)
国立感染症研究所(感染研)が、飲食店での集団感染の検証を報告しています。報告では、感染者と近い距離にいた場合に感染が広がりやすく、スプーンの共有で感染したと思われる事例もありました。
また、高齢者施設の食堂で、斜め向かいに座って距離を取っていたため、感染が防げた可能性がある事例も紹介されています。
感染研の調査は、感染対策が浸透していなかった4月頃の流行初期の事例が多く、業界のガイドラインが示された現在では、感染防止策を行っているお店も多いと思われます。
外食の際は、手指消毒や、換気、マスクといった基本的な感染対策のほか、店内の混み具合や席の配置などにも気をつけてみると良いでしょう。
スパコンによる飛沫の拡散予測
- 正面より隣の席のほうが5倍飛沫を受ける
- 湿度が下がると飛沫が広がりやすくなる
- 歌唱時の飛沫は会話時の数倍
新型コロナウイルス 空気乾燥で拡散拡大 スパコン富岳が予測
(NHK/2020年10月13日)
見えない飛沫、正しく回避 スパコン「富岳」で可視化
(産経ニュース/2020年10月18日)
富岳、カラオケや居酒屋などでのマスクの防御効果を解析
(PC Watch/2020年10月14日)
ウイルス飛沫感染の予測に関する記者勉強会・合同記者説明会
(理化学研究所/2020年10月13日)
理化学研究所(理研)が、スーパーコンピュータを利用したウイルス飛沫感染のシミュレーションの結果を発表しました。シミュレーションでは、感染者の横に座った人が正面の人の約5倍の量の飛沫を受けました。特に距離が1メートル以下になると飛沫の量が増えます。
先に紹介した国立感染症研究所の報告でも、カウンター席で隣り合った場合に感染が広がる事例がありました。隣の人と席の間を開けたり、斜め向かいに座るなど、できるだけ距離を取ると、感染リスクを下げられます。
同じく理研のシミュレーションでは室内の湿度が下がると、飛沫が広がりやすくなりました。特に湿度が30%以下になると、前方に飛ぶ飛沫の量が増えます。 湿度が下がりやすい季節は、換気に加えて、加湿が感染防止に役立ちそうです。
歌を歌ったときのシミュレーションでは、飛沫の量が会話の数倍となり、より遠くまで届く結果となりました。感染研でも、昼カラオケの集団感染に関する調査の中で、「大声での歌唱は飛沫を広範囲に拡散させ、会話に比べ多人数に感染させる可能性がある」という海外の報告を紹介しています。
調査によると、カラオケ店は騒音対策で換気がむずかしいことから、3密(密閉・密集・密接)の条件が揃いやすく、感染が広がった店舗では歌を歌う時にマスクを外す人が多かったとのことです。感染研は、店内ではマスクを着用し、体調が悪い時は利用を控えるなど、注意を呼びかけています。
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