スワローポケットについて
ミッション
さまざまなクライシスにおける一人ひとりの痛みに耳を傾け、
生命と暮らしを支えるための情報を整理し手渡すとともに、
社会のほころびを編み直すための対話と協働のネットワークを育みながら、
明日へと願いを繋いでいくこと
取り組み
- クライシス(感染症・自然災害・経済危機等)の発生〜回復プロセスで発生する、暮らしのさまざまな困りごとに対し、必要なサポート情報を集め、整理し、手渡していくこと
- 市民一人一人が、それぞれの課題・知恵・願いを分かち合い、共に生活を組み立てていくための協働のネットワークを紡いでいくこと
- これらの取り組みの中で見いだされた構造的課題と、それを解消するための知恵や実践を、社会システムへと埋め込んでいくための、調査研究やプログラム開発、政策提言等のプロジェクトを企画・実行していくこと
「SWALLOW POCKET」
名前に込めた想い
団体名のスワローポケットは、「ツバメの巣」をイメージした造語です。
昔から、幸福の象徴として人々に親しまれている渡り鳥の「ツバメ」。
ツバメの巣ができると、誰もが笑顔になりながらそっと巣立ちを見守り、自分のできる範囲でのサポートをします。
また、ツバメの巣は、小枝や小石、土などの “なんでもない、小さなもの”が寄り合ってできているもの。
巣は新しく作るばかりではなく、 繰り返し使われることもあるそうです。
安心・安全であたたかな、 ひとりひとりにとっての「ポケット(巣)」を、ひとりひとりができることを持ち寄って社会に生み出し、ツバメの巣を見守るように、みんなで見守り、 支え合っていける社会に。
そんな願いと意思を込めています。
スワローポケットのつかいかた
スワローポケットは、
誰かの「困りごと」をわかちあい、みんなの「知恵」に変えていく。
というコンセプトのもと、心身のケア、お金や仕事の悩み、人との繋がり、感染症対応などテーマや困りごと別のサポート方法や相談先を紹介しています。
一人ひとりが、自分に合ったサポートにつながりやすくなるように、記事の検索・絞り込み方法、音声読み上げや印刷などの機能のつかいかたを、以下のページで詳しく紹介しています。活動への参加方法や、お問い合わせ窓口などもご紹介しています。あなたに合ったつかいかたをみつけるヒントとなりますように、ぜひ一度ご覧いただければ幸いです。
スワローポケットのつかいかた運営メンバー
スワローポケットは、さまざまな経験や視点を持った市民有志のメンバーが集い、それぞれの持てるものを出し合い、分かち合いながら活動しています。
住んでいる場所や普段の仕事、日々の生活リズムも異なるメンバーが、無理なく健やかに関わり合えるように、オンラインツールを活用してのリモートワークを中心に運営しています。お互いを理解し尊重しながら協働していくための文化や仕組みも、運営メンバーで日々相談を重ねながらつくり、ととのえています。運営に関わるメンバーの名前やプロフィールは、以下のページをご覧ください。
運営メンバー一覧沿革
私たちの活動が始まったのは、新型コロナウイルス感染拡大に対する国内の警戒が徐々に高まっていった2020年2月のことです。
さまざまな情報が飛び交う一方で、障害のある方、外国語話者の方など、情報が届きにくかったり、個別のサポートが必要な方に向けた情報が不足していたり、届きにくい状況にあるのではないかと、さまざまな領域の当事者・支援者の相談・懸念が寄せられたことを受け、Yahoo!ニュース個人にて「新型コロナウイルス、情報が届きにくい方(子ども・外国語話者・視覚/聴覚障害等)のサポート・不安のケア」を公開しました。
その後、全国の小中学校一斉休校要請が出され、子どもの勉強や遊びだけでなく、保護者の仕事やお金、家庭内での家族の距離感やコミュニケーションなど、さまざまなところに影響が出てくることが予想されました。
そのような状況へ対応するべく、「新型コロナウイルス感染症に伴う、暮らしのさまざまな影響に対して、市民と専門家の協働で、必要な情報をわかりやすく集約・整理し、さまざまな不安や困りごとのある方に届けること」を目的に、集まった市民有志にて任意団体「とどけるプロジェクト」を立ち上げ、ウェブサイトを開設しました。
心の不安、日々のコミュニケーション、子育てや介護、仕事やお金のことなど、生活に密着した情報。また、言葉や視聴覚特性の違いによる、情報アクセスの困難さへのサポートなど、サイトを立ち上げてから約40本の記事を制作・公開したほか、COVID-19に関するニュース情報のまとめ、ゲストをお招きしてのラジオ配信などを行ってきました。
2020年は、COVID-19によって、複雑で、多様で、長期的な問題が顕在化していった年でした。
・感染症の対応・治療に当たる医療機関や保健所等の逼迫した状況
・心理・経済・社会的な影響も時間差で広がっていくこと
・障害や疾患のある方、外国籍等の方、子育て世帯等は、複合的な困難さが生じやすいこと
・地域や産業、コミュニティごとに状況や課題、必要なサポートも多様化していくこと
・外出自粛等の環境変化から、あらゆる人のメンタルヘルス上のリスクが増加していくこと
これらは、「COVID-19が引き起こしたもの」では決してありません。私たちの社会が今まで見ないフリをしてしまっていた、さまざまな社会構造上の課題が顕在化したものです。
「これまで通り、COVID-19に関連する暮らしの困りごとへのサポートは続けながら、背景にある社会構造上の課題にもアプローチしたい。緊急支援ではなく、日常の中で、粘り強く、持続的に活動を続けていこう」
メンバーで話し合いながら、活動を継続していくこととなりました。
活動を続けていくにあたり、私たちが何を大切にして、何を目指していくのか、改めてプロジェクトに関わるメンバーで話し合いました。その際、一人ひとりが「とどけるプロジェクト」の活動に参加する中で感じたことを、ことばやイメージで共有していきました。
こうして生まれたのが、「スワローポケット」という新たな団体名称とミッションです。
団体概要
団体名
一般社団法人スワローポケット
設立年月日
2020年12月1日
代表理事
風間 暁
主な活動実績
前身の任意団体「とどけるプロジェクト」での情報発信・アウトリーチ活動
- ウェブサイト「とどけるプロジェクト」開設後、心の不安、日々のコミュニケーション、子育てや介護、仕事やお金のことなど、生活に密着した情報や、言葉や視聴覚特性の違いによる、情報アクセスの困難さへのサポートに関する記事を合計38本制作・公開、2020年3月から2021年2月の間に、約53,000人の方にサイトを訪問いただきました。医療関係機関や各種自治体などに記事を引用・転載する形でご協力いただくことも多数ありました。
- ウェブサイトやSNSだけでは情報を届けにくい状況にある方にサポートが行き渡りやすくなるよう、困りごとの当事者の方々が足を運ぶことが想定される場所へのポスター掲示などを全国120箇所ほどの支援機関等にご依頼してきました。実際にさまざまな形でご協力いただいた団体や企業等としては、法テラス東京、東京都の児童相談所などをはじめ、個人経営の飲食店等も含めると、約200ほどの数となります。
メディア取材・紹介等
- 2020年12月4日、静岡新聞夕刊にて、「ひとり親家庭のくらしを助ける、困りごと別サポートガイド」が紹介されました。
助成金採択実績
- READYFOR 新型コロナウイルス感染症:拡大防止活動基金 第5期(1回目)の助成団体として採択(助成金額500万円)
参考: 第5期(1回目)助成団体より御礼のメッセージ① / 新型コロナウイルス感染症:拡大防止活動基金特設ページ – クラウドファンディング READYFOR (レディーフォー)
参考: 第5期(1回目)助成採択団体より中間活動レポート / 新型コロナウイルス感染症:拡大防止活動基金特設ページ – クラウドファンディング READYFOR (レディーフォー)
一般社団法人スワローポケットの事業年度は、毎年10月1日から翌年9月末日までの年1期となります。最初の事業年度は法人設立日である2020年12月1日から2021年9月30日までです。今後、年度ごとに活動報告書を作成・公開して参ります。
決算報告・活動報告
下記のページを参照ください
日々の活動の様子は 「お知らせ・ブログ」コーナーでも発信しています。