新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関するニュースの中から、生活に役立つものを紹介します。
目次
- 成分が表示下回る除菌スプレー、消費者庁が行政処分
- 合唱の感染対策に文科省が緊急通知、マスク着用と距離の確保を
- あなたの困りごとをお聞かせください
成分が表示下回る除菌スプレー、消費者庁が行政処分
- 通販サイトなどで販売されている除菌用のスプレーを消費者庁が分析
- 次亜塩素酸水やアルコールのスプレーで表示より濃度が少なかった
- 消費者に著しい誤解を与えたとして、7社に再発防止命令
除菌用スプレー 成分濃度が表示下回る7社を行政処分 消費者庁
(NHK/2020年12月11日)
除菌スプレー、誤認表示 消費者庁が再発防止命令
(共同通信/2020年12月11日)
除菌スプレー、出荷後に劣化か 消費者庁、表示めぐり再発防止命令
(産経ニュース/2020年12月11日)
次亜塩素酸水の販売事業者6名及びアルコールスプレーの販売事業者1社に対する景品表示法に基づく措置命令について
(消費者庁/2020年12月11日)
除菌用のスプレーの成分濃度が表示を下回るとして、商品を販売していた7社に消費者庁が行政処分を行いました。このうち1社が販売していたアルコールスプレーは、アルコール濃度を65%と表示していましたが、消費者庁が分析したところ実際には50%程度だったとのことです。
厚生労働省では、濃度70%以上95%以下のエタノール(入手困難な場合には、60%台も可)を新型コロナウイルスの消毒に効果があるとしています。
新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について(厚生労働省・経済産業省・消費者庁特設ページ)
消毒用アルコールは、濃度をよく確かめ、信頼できるメーカーのものを選びましょう。
6社が販売していた次亜塩素酸水の商品では有効塩素濃度が表示より大幅に少なく、中には成分が検出できないものもあったとのことです。次亜塩素酸水は、製法や使い方によって有効な濃度が異なります。また不安定な物質で、時間が経つと濃度が下がります。
次亜塩素酸水はアルコールとは使い方が異なり、手指消毒には使えません。少量では効かず、十分な濃度のものを20秒以上ヒタヒタに浸したり、かけ流したりしながら使うものです。家庭で自作すると塩素が発生することもあり、経済産業省は人が吸い込まないように注意を呼びかけています。家庭で使うのにはあまり向いていない製品です。また、次亜塩素酸水に限らず、あらゆる消毒液の空間噴霧は効果や安全性が確認されていません。
厚生労働省は、新型コロナウイルスの消毒方法として熱水や塩素系漂白剤、家庭用洗剤を推奨しています。
- 食器や箸などは、80℃の熱水に10分間さらす
- ハイター、ブリーチなどの塩素系漂白剤は濃度0.05%に薄めた上で、拭く
- 有効な界面活性剤が含まれる「家庭用洗剤」を使う
新型コロナウイルスに有効な消毒方法は、経済産業省所管の独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)が検証を行っています。新型コロナウイルスに有効な界面活性剤や製品についてはNITEのウェブサイトをご覧ください。
NITEが行う新型コロナウイルスに対する消毒方法の有効性評価に関する情報公開(最終報告書及びその概要の英語版を公開しました(10月30日))
合唱の感染対策に文科省が緊急通知、マスク着用と距離の確保を
- 合唱で集団感染したと思われる事例が2校で相次ぐ
- 合唱時のマスク着用、常時換気、距離の確保を文科省が通知
- マウスシールドやフェースシールドなど、隙間のある形状のものは非推奨
合唱で生徒がコロナ感染 文科省が対策呼びかける緊急通知
(NHK/2020年12月8日)
「合唱時は原則マスク着用を」 文科省、各教委に通知
(朝日新聞/2020年12月8日)
学校での合唱は原則マスク着用、文科省が通知
(日本経済新聞/2020年12月8日)
小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校において合唱等を行う場面での新型コロナウイルス感染症対策の徹底について
(文部科学省/2020年12月10日)
参考資料1:一般社団法人全日本合唱連盟「合唱活動における新型コロナウイルス感染症拡大防止のガイドライン(第2版)」(2020年11月26日策定)
参考資料2:一般社団法人全日本合唱連盟「合唱練習時の感染拡大防止策汎用版(第2版)」(リーフレット)(2020年11月26日)
参考資料3:一般社団法人全日本合唱連盟「合唱公演時の感染拡大防止策汎用版(第1版)」(リーフレット)(2020年11月26日)
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