もくじ
からだやこころの「サイン」を大切にするワークブック
「新型コロナウイルス『からだとこころのワークブック』-アルハから大切なあなたへ-」には、からだやこころのサインや、リラックス方法、困ったときの相談先などが掲載されています。
ガイドブックのなかでは、猫の「アルハ」がひとつひとつのテーマを案内します。最初から読んでも、必要な部分だけを読んでも大丈夫です。印刷をして、書き込みをしながら自由に使うことができます。
「からだとこころのワークブック」は、就学前のお子さんから中高生や大人まで、幅広い年齢層の人びとを対象にしています。まだ一人でワークブックを読むのがむずかしい年齢のお子さんが使う場合は、安心感を得られる大人と一緒に使ってみてください。「親子で読む」という設定ではなく、読む人全員が「これは自分に向けられたものだ」と感じられるワークブックを目指してつくられました。
実際にこのワークブックを使った保護者の方から「自分に色々な気持ちがあることは自然なことだと思った」「自分も休んでいいんだと思えた」という感想を寄せていただいたほか、学校の先生や子ども食堂、フリースクールで使ったという声も届いています。
どんな気持ちも、大切なサイン
「つらい」「しんどい」「何も感じない」といった状態から、「うれしい」「楽しい」といった状態まで、私たちはさまざまな気持ちを感じることがあります。気持ちを感じることはとても大切な力であり、そして、どの気持ちもとても大切な宝物です。まずは、「そう感じている自分」を大切にしてみてくださいね。
もし、疲れていて、ワークブックを開くのがむずかしいときは、「読むのもしんどい」というサインかもしれません。そんなときは無理をせず、ゆっくりと休みましょう。
また、例えば、布団から起き上がること、横になること、水を飲むこと……私たちは、疲れているなかでも、すでに毎日さまざまなことをして過ごしています。「ちょっとしんどいな」と思った時には、「自分のしていること、できていること」に目を向けてみると、新しい発見があるかもしれません。
「からだとこころのワークブック」の他に使えるもの
「自分だけでは、どうしていいかわからない」と感じたときは、専門家に相談してみるのもひとつの方法です。ワークブックの最後には[相談先]がまとめてあります。困りごとに合わせて、連絡をしてみてください。
また、このワークブックを作ったぷるすあるはでは、ほかにもいくつか、体や心のためのワークブックを公開しています。今の状態や環境に合わせて、気になるものを見てみてください。
- 自分の今のストレスを知る「ストレスコップ」
- 自分と他人の間に適切な距離を保つ「境界線って何?・・・自分も相手も守る透明バリア」
- 今、生きているのがしんどいときに「100のやりたいことリスト」
ほかにもたくさんの素材があります。「子ども情報ステーション by ぷるすあるは」からどうぞ!
企画・ことば:小澤いぶき(児童精神科医・PIECES)
編集:ぷるすあるは/イラスト:チアキ
協力:とどけるプロジェクト
このコンテンツは、NPO法人ぷるすあるはと認定NPO法人PIECESが協働で公開しています。
著作:ぷるすあるは & PIECES と、元URL:https://www.pieces.tokyo/news/2020/5/7 を出典として記載していただければ自由にコピーしていただいて構いません。
ただし、営利目的での利用や、内容を改変しての利用はご遠慮ください。
また、イラスト部分だけを切り取って使うことはお控えください。
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連絡先:info[@]pieces.tokyo