もくじ
屋内と屋外の違い
新型コロナウイルス感染症の影響を考えたときに避けた方がいいのは、以下の3つが重なった場所です。
①換気が悪い、密閉されている
(新型コロナウイルス感染症対策専門家会議 「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」より)
②人が密集している
③近距離で、会話や発声が行われる
例えば、カラオケボックスや立食パーティーなどが、上記3つの条件が重なった場所となります。
では外遊びはどうでしょうか? 外は開かれた場所であり、①は当てはまりません。
ですので、②や③に気をつけながら遊ぶことが可能です。
また、文部科学省も「運動機会の確保は大切と考えており、日常的な運動(ジョギング、散歩、縄跳びなど)を安全な環境の下で行っていただきたい」と発表しています。
(文部科学省初等中等教育局健康教育・食育課 新型コロナウイルス感染症対策のための小学校,中学校,高等学校 及び特別支援学校等における一斉臨時休業に関するQ&Aの送付について(3月13日時点) より)
例えば、ゆったりと広い公園、公園以外でも人が少ない遊び場所、または人の少ない時間を選ぶことで、比較的安心して外遊びができるのではないでしょうか。
安心して外遊びをするポイント
体調
子どもの体調に普段と違うところがないか、普段より少し注意して見てあげるといいかもしれません。もし具合が悪そうだったら、今の時期は無理をしないようにしましょう。
移動手段
バスや電車など、不特定多数の人が密集する交通手段よりも、徒歩圏内や自転車で行くことのできる場所を選ぶことをおすすめします。
遊具を触った後
外遊びをした後は、石けんを使って手洗いをしましょう。
お子さんの場合は、動画を見たり、歌を歌いながら手洗いすると、楽しく手洗いできるかもしれません。
ガチャピン・ムックの手洗い動画を見ながら、子どもと練習してみましょう。
自分と他の人を守るために
体調が悪い時は公園に行くのは控えましょう。
重症化しやすいと言われている高齢の方や基礎疾患のある方との遊びは控えて、その代わりにタブレットなどを使って、オンラインでやりとりしましょう。
その際、「感染させるからダメ」ではなく、「安心して遊べるようにタブレットを通して遊ぼうね」など、子どもにも丁寧に説明してください。
子どもへの伝え方
不安を煽る手洗いの伝え方ではなく、新たな体験の機会としての手洗いの伝え方を工夫してみましょう。
子どもと楽しく衛生について学ぶ機会でもあると考え、
「手洗いしてから公園行こうね」
「おててを洗うのが上手になったね」
「手洗いして綺麗になったね」
「一緒に手洗いできて楽しいね」
といったポジティブな声かけができるよう、心がけてみましょう。
さいごに
子どもにとって外遊びはとても大切です。
外の空気を吸うと、大人も子どもも気分転換になりますし、子どもたちにとっては体を動かす広い空間は大切です。また、子どもはさまざまな遊びを通して、たくさんのことを学んだり、自分の気持ちを表現する力を育てます。したがって、外の広い場所で、子どもが自由に遊べることは、子どもにとって、とてもポジティブな体験になります。
子どものことを気にかけて過ごしている保護者の方も、ご自身の心身を大切にしてください。一緒に外遊びをするときに、ゆっくり息をはいて、吸って、大きく深呼吸をする、空を眺めるといった、リラックスの方法を試してみましょう。
「子どもに外遊びをさせたい」という気持ちは自然なもの。今はしんどい時期ですが、そんな気持ちを自信を持って大切にできて、周りもそれを応援できるような環境へと、少しずつでも変化していけるといいですね。